懐風堂

これは、僕の空想である。

ブログを上手に使うには、どうすればよいかを考える。

このブログを始める以前にも、数ヶ月の間だけであったがFC2ブログを使っていたことがある。そちらの方は今は全く更新していない。ページは削除していないので探せばおそらく出てくるだろう。できれば、もう見たくはないものだけれど。

 

私は何かを長く続けることがとてもとても苦手な人間だ。だって、飽きるから。同じ場所に留まり続けるのは、やはり苦痛である。ブログだって同じく、毎日更新なんて到底できようもない。だから定期的に記事を書き続けている人って本当にすごいと思う(笑)。

 

ブログに何を書けばいいのか。まず、ブログを始めた人はこう思うんじゃないか。いやいや、何かを書こうと思ってブログを始めた人にとっては無縁な疑問だろうけれど。

 

私はツイッターをやっているので、パッと思いついたことはだいたいツイッターにポストしてしまう。ひとまずはそれで満足だ。わざわざブログにまとめるようなことはない。だけどツイッターでは本当に短い「つぶやき」がほとんどだ。どうでもいいようなことが大半だ。だからブログである程度の量の文章を書くのはツイッターとはまた違った意義がある。

 

さて、私は継続が苦手だと云ったが、ツイッターは(1度アカウントを変更したことがあったけれど)もうそろそろ始めて4年になる。充分継続できているじゃないか。さっきと云っていることが違う(笑)。

 

ブログとツイッターの違い。1番大きな違いは、ツイッターだと自分の発言を見ている人がいるってことがわかりやすい点だと思う。ブログだってたくさんの読者を獲得している人はいるだろうけれど、何も判らずに始めたばかりの人はそうはいかない。でも、ツイッターは初めたてでもフォロワーは増やせるし双方向のコミュニケーションだって容易に行える。ブログで同じことをやろうと思ったらかなりの時間と試行錯誤が必要になるだろう。ツイッターなら初めたその日にリプライを貰えるだろうけれど、ブログでコメントを貰えるようになるには……。私にはまだまだ程遠い。

 

何も考えなくてもそれなりに使えているような気にさせられるのがツイッターのわかりやすいところ。それはある意味とても退屈なことなのかもしれない。

 

でも、私にとってはツイッターは面白い。私がツイッターを続けていられるのは流れがあるからだろう。いろんな変化がよく見渡せる。TLという狭い世界の中だけれど、今のところはまだまだツイッターを続けていくのだろう。

 

ところで、ブログはどうか。ブログはまず、初めるにあたって自分のページを作ることから始めなければならない。これがやっぱりメンドイ。いろんなテンプレがたくさんあって、自分でも改造ができて。見栄えの良いカッコいいページはそんな簡単には作れない。そこで頓挫する人って多いんじゃないかな。私もどっちかというとそのタイプだし。多くの情報を扱うにはそれなりの技術が必要ってこと。いや、HTMLを1から組むのよりは遥かに楽なのだろうけれど(笑)。

 

今や何かを発信するための場所はたくさんある。もっと簡単に使える場所がたくさんある。ツイッターとかミクシィとかフェイスブックとか。ニコ動だってpixivだって。

 

それでも私がブログを使う理由。それは、誰も見ていないからかもしれない(笑)。いや、ブログで読者を獲得したいのなら読み手を意識して書くべきなのだろうけれど。そんなのは、まぁ今の私がやる必要はない。いずれ、そういう使い方ができるようになればいいとは思うけれどね。

 

あとはブログのデザインについて。暇があればいろいろといじっていきたいとは思う。とりあえず、サイドバーに読書メーターの最近読んだ本が表示されるようにしておいた。こういう風に自分が使っている他のSNSのリンクをひとまとめにできるのはブログの利点かもね。ひとめでわかりやすいし。

 

このブログはいつまで続くのでしょう。定期的に更新するとか、そういった目標は立てない。なんとなく書きたいときに書きたいことを。まぁ、それじゃ長続きはしないだろうから、日頃からネタになりそうなことを探す考えることくらいはしようと思う。

 

今年のライトノベル初読みで、本当に面白い作品を引き当てる。

とあるツイッターのフォロワーさんがハマっていると呟いているのを見た。どうやらその作品は主人公の少年が女装をして男子禁制の後宮に潜り込むというものらしい。これはつまり俺得というヤツである。読まないわけにはいかないと早速とらのあなへ出かけて購入した。以下、ネタバレを含む。

 

石川博品『後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール』集英社スーパーダッシュ文庫、2013年。

 

初めて手にする作家さんの作品である。こういう場合はたいていギャンブルのようなものだが、今回は大勝利だった。素晴らしい作品と巡り逢えた瞬間の喜びは読書人の醍醐味であろう。

 

タイトルの通り、野球物である。後宮と云うのだから、登場人物の中心は女性ばかりである。なんて突飛な設定だろうか。イスラム王朝を思わせる舞台で、皇帝に仕える女性たちが、本気で野球の試合をしているのだ。なにをどうすればこんな世界観が出来上がるのか(笑)。しかし、面白いんだから文句はない。

 

主人公は女装をして後宮へと潜り込む。その目的は皇帝の暗殺である。しかし、少女たちと野球をすることによって、彼の人生に変化が生じていく。物語のあらすじとしてはそんな感じだが、この作品のポイントはそこではないように思う。

 

イスラム王朝の後宮が舞台で、登場人物には獣人がいたり吸血鬼がいたり宇宙人(?)のような不思議っ娘までいる。そして、野球である。もうなんでもアリな世界観だが、全く違和感なくしっかりまとまっている。ファンタジーという感じがしないのがすごいところ。やはり現実世界の歴史をもとに設定が作られているからだろうか。それなのに登場人物は特殊なキャラが多い。それでも違和感がなく世界観に溶け込んでいる。

 

野球の描写も素晴らしい。おそらくこの作品は1巻完結だと思われるので、1試合を3回までにしてテンポよく描いている。変な能力を使うヤツまで出てきたりするが、試合内容は至って本格的だ。野球物としても充分に楽しめる。

 

そして後宮という少女たちの秘密の花園とは思えない(いや、男子禁制だからこその)ドロドロした感じがたまらない。野球の試合も半分は大乱闘だったり。野球と喧嘩は後宮の華。本気で殴り合っている少女たちって私は結構好きである(笑)。

 

惜しむらくは、続編にあまり期待できないというところだろう。作者のこれまでの傾向から見ても、作品の終わらせ方から見ても、設定から考えても、1巻で完結であるように思われる。とても魅力的な世界観で物語はもっともっと広げることができそうな感じではある。ただ、続き物ならばここまで1冊に詰め込まないような気もする。まとまりすぎている辺り、やはりここで終わりなのだろう。続きが出るなら、万々歳だけれど。

 

私は、この作品は文庫本1冊を使った「短篇」であると思って読むとちょうど良いのではないかと思う。そうすれば文量的な物足りなさとも折り合いがつけられるだろう。

 

最後に私の性癖的な話。主人公・香燻がもう最高だ。彼は女装こそしているが、あくまでも男として少年として描かれている。14才という年頃の不安定な感じも良い。やはり少年はこうでなくては。そしてなにより、首輪をつけているという設定。これは女装をするにあたって男性的な喉仏を隠すためということだけれど、とても良い。やはり、かわいい少年には首輪をつけたくなりますよね (笑)。

 

 

 

元日。初詣に出かけ、行った先で屋台の飯を食べ歩く。

2013年最後の3日間も例年通りコミケで締めくくった。冬コミに関してはもう去年の出来事なのでここで詳細は取り上げない。いろんな人と出逢って、いろんな作品に出会って、いつもとは違ったいつも通りの素晴らしいコミケだったとだけ云っておこう。

 

行く年を有明の海に沈めてきたら、来る年をお迎えしにいかねばならない。何処へいくのかは人それぞれだが、私は毎年違った場所へ初詣をすることにしている。これは、年が代わる瞬間を初詣先の神社や寺院で迎えたいという趣旨だ。年末になると「来年の初詣は何処にしようか」と考える。この世には神社も寺院も無数に存在する。いや、有限ではあろうが1人の人間が正月に初詣をすることができる回数を考えれば無数と云っても差し支えないだろう。頭を悩ませなくとも初詣先の候補はいくらでも浮かんでくる。その中で、コミケ後に残った体力と金銭で行くことができる場所は何処か。自ずと首都圏内に限られてくる。結果、2013年の初詣は川崎大師平間寺となった。

 

わざわざコミケが終わった後の疲れた身体に鞭打って出かけなくても良いのではないか。それはその通りなのだが、それではなんとなく面白くない。終夜、電車が動き続けて、丑三つ刻にも関わらず神域には人が溢れている。こんな現象は大晦日から元旦にかけてしかありえないだろう。私が毎年、年明けの瞬間を初詣先で迎えるのは、こういった人出を見たいからである。そして、あのなんとなく哀しいような嬉しいような雰囲気が好きだからだ。

 

http://www.mapple.net/sp_newyear/ranking_01.asp

上記のサイトによると、去年の川崎大師平間寺の3ヶ日における人出は全国第3位で約298万人。私が行ったときも当然のことながら大行列だった。さながら超大手サークルである。いや、それ以上だろうか。ここではコミケのように整然とした列があるわけではなく、人々は欲しい本があって並んでいるわけでもなく、お賽銭箱も広々としたスペースがとってあるので、列の進み方は速かった。初詣と云ってもほんの少しの賽銭を投げてちょっと手を合わせるだけである。

 

一通り参拝を済ませたら、境内や参道を埋め尽くした屋台で腹ごしらえ。普段ならば見向きもしないようなものだが、こういうときだけはいいんじゃないかって気分にもなる。年に1度の贅沢、とはちょっと違うような気がするけれど、だいたいそんな感じだろう。 高い上に味も良くない串に刺した焼肉やら蒸し芋やらモツ煮込みやらを食べ歩く。そしてどういうわけか、美味いのだ。

 

夜も明けて、お腹もいっぱいになり、そろそろ暇にもなってきたので川崎大師を後にする。そのまま始発の新幹線に乗って西へ。そして実家に帰る途中、京都で下車して伏見稲荷大社へと参ることにした。

 

 川崎大師は真言宗の寺院である。つまり、伏見稲荷大社は神社への初詣ということになる。そんな屁理屈をこねくり回しながらも、理由は当然別にある。

 

http://inarikonkon.jp/

1月からスタートする新アニメ『いなり、こんこん、恋いろは。』の舞台が何を隠そう伏見稲荷大社なのだ。この作品は「ヤングエース」で連載中の漫画が原作となっている。私は原作の1巻が発売された当初から大好きで、アニメ化にもずっと期待をしていた。人と神との関わり方、切なくて眩しい青春の恋愛と友情と。関西が舞台だけあって笑いもアリ。今季イチオシ、間違いない。境内にもポスターが貼ってあったし(笑)。

 

ちょっと早めの舞台探訪も兼ねて、伏見稲荷大社を訪問。当然ながらここもかなりの人出である。先述のサイトによると、去年の人出は約270万人。全国第5位、関西では1番ということになる。

 

伏見稲荷の参道には縁日風の屋台も出ていたけれど、もともと店舗を構えている商店もたくさんある。本殿へ向かう前にここでも腹ごしらえ。唐揚げやら甘酒やらいろいろ食べたけれど、その中でも一番美味しかったのは稲荷名物いなり寿司。

 

http://www.fusimi-inari.com/?p=154

「祢ざめ家」というお店のいなり寿司をいただいた。1個140円という値段を安いと思うか高いと思うかは分かれるところだろうけれど、とにかく美味い。油揚げの甘辛い味付けが心地よい。寿司飯に混ぜ込んである胡麻はパリっとした食感がしっかり生きている。私はいなり寿司がこんなに美味しい食べ物だとは思っていなかった。それくらいに美味い。伏見稲荷に立ち寄ったならば是非ともここには足を運んでほしい。

 

さて、2014年。今年はどんな1年になるのだろう。

 

いなり、こんこん、恋いろは。 (1) (角川コミックス・エース 326-1)

いなり、こんこん、恋いろは。 (1) (角川コミックス・エース 326-1)