懐風堂

これは、僕の空想である。

たばこを吸うことが日常的な習慣になって久しい今、初めて吸ったあの日のことを思い出す。

「やっぱり……いい女には、たばこと屋上と……そしてヒラヒラ服だわね……」
2010年にケロQから発売されたアダルトゲーム『素晴らしき日々不連続存在~』の冒頭で、ヒロインである水上由岐が語るセリフを引用した。これが、私がたばこを吸い始めたきっかけ、の4割くらいを占めている。

 

 

喫煙者のみなさん。「最初の1本」って、覚えてるもんですか? - (チェコ好き)の日記

まずはじめに昨日読んだ記事を紹介。これに触発されて、私の場合はどうだったかな、と思ったのでブログに残しておこう。



たばこを吸うようになる理由。それは人それぞれ様々な場合があるだろう。それでもひとつの前提が共通してあるように思う。それは、たばこに対する嫌悪感がないこと。まずはこれじゃないかな。たばこは絶対に受け付けないって人だったら、いくら人付き合いであってもたばこには手を出さないだろう。お酒と違ってたばこはそんなにお手軽じゃない。



私は昔から(それこそ子供の頃から)たばこに対する嫌悪感は全くなかった。むしろ、いい匂いだ、くらいに思っていた。ガソリンスタンドの匂いとか好きだったし。それと同じような感覚だったのだろう。まぁ、それは日常的にたばこを吸う人が身近にいなかったからなのかもしれないけれど。年に2回くらい会う親戚のおっちゃんがヘビースモーカーだったくらい。もし、親が喫煙者だったらまた違った感覚になっていたのかもしれない。



それと、たばこに対するイメージ。映画なり小説なりでたばこを吸っているキャラクターって、やっぱりカッコいい。私は推理小説(特にいわゆる黄金期の本格物)が大好きで昔からよく読んでいた。すると、そこに登場する名探偵たちはだいたいたばこを吸っている。悪い影響を受けてしまうわけだ(笑)。そんなわけで、私は子供の頃から、20歳になればたばこを吸い始めるのだろうと漠然と思っていた。



初めて吸ったたばこはラッキーストライク。なぜこの銘柄なのか。それにはいくつかの理由があるが、最たるものはストライクウィッチーズのとあるキャラが吸っているという設定があるからだ。これまた悪い影響を受けてしまった(笑)。最初のたばことなると数ある銘柄の中からどれを選べばいいのか、まずはそこで迷うと思う。吸ったことがないのだから知識もそんなにあるわけがない。身近に喫煙者がいてその人に勧められるという環境も私にはなかった。だからこれで正解なのだろう。今ではいくつか他の銘柄も吸ってみたりしたが、結局ラッキーストライクが1番おいしいと感じるので、私はずっとこれを吸っている。



初めてたばこを吸った環境は。さて、ここまで方々から悪い影響を受け続けてきたわけだが、これも例に漏れず。冒頭で引用したエロゲのワンシーン。これはヒロインが屋上でたばこを吸うシーンである。つまり、私も初たばこは屋上でキメてやった。そして、全力で噎せた(笑)。やっぱり、最初はこんなもんだろう。だいたい4本目くらいから慣れたと思う。しかし、不味いとは思わなかった。そうだからこそずっと吸っているんだろうね。



他の人がどんな風にたばこを吸い始めたのか、それは私も気になるところである。私は通っていた中学校が不良校だったので、中学生にも関わらずたばこを吸っているヤツはたくさんいた。ヤツらは何処からたばこを仕入れていたのか、今もって謎である。最近はたばこの規制も厳しくなってきたから不良中学生たちはどうしているんだろうか。「たばこは20になるまで」とはよく云ったものだけれど。いやいや、私はもちろん、たばこは20になってからですよ(笑)。